1 題材の目標   2 題材の評価規準 3 主な学習内容と評価 アドバイス 資料

 「墨入れの作り方」
① 「タッパ」
100円で3個パックのビニールタッパを使い、1クラス(44個)分を用意した。
② 「吸水スポンジ」
吸水性のよいウレタンスポンジを、タッパに入る大きさに切った。100円で6枚分取れる。
③ 「墨滴」
タッパと同様、100円ショップで購入したもので、原液では少し濃いので、2倍位に薄めて使っている。
「貸し出し用セット」(1クラス42人分)
 「竹ペンの作り方」
① 「切り出し小刀の構造と研ぎ」
カッターナイフの場合は、刃は鋼だけでできており、切れなくなったら折って新しい刃を使用するが、すべて鋼なので刃が欠けやすい。
小刀の場合は、図1左のように鋼に軟鉄を合わせることによって、削ったときの力が柔らかい軟鉄で逃がすようになっている。
② 「ブレーキとアクセル」
小刀の使い方は、右写真のように利き手で小刀を持ち、もう一方の親指を小刀の背の部分に当てて他の指で割りばしを包み込むようにして持つ。
荒削りでは、利き手に力を入れるが、細かい作業の工程では、利き腕は小刀が安定する程度に握り、実際に削るのは刃の背に当てた親指の押す力と、親指以外の握っている他の指で手前にしゃくる動作によって削っていくようにする。
このとき、利き腕は刃が進みすぎないように、心持ち手前の方に戻す気持ちで持つとよい。
指の働きを車にたとえると、押す親指がアクセルで、小刀を持つ手がブレーキの役割になって進みすぎるのを防ぐことになる。
③ 「先端から削る」
慣れないうちは、先端から少しずつ削っていくようにすると抵抗が少なくて済み、削りやすい。墨が溜まるように、図3のように真ん中で割ったり、さらに割れ目の途中に錐で穴を開けて万年筆のペン先のようにしたりして工夫すると楽しい。
さらに、図1右のように鋼の裏部分を窪ませることによって、削りかすを逃がして抵抗を少なくしている。
研ぐ場合は、まず表面を荒砥で形を整えてから仕上げ砥石で返りが出るまで研ぎ、次に裏面を砥石にぴったりと付けて返りがなくなるまで数回研ぐ。
裏面の鋼は、錆びないように油などで磨き、使った後の手入れを十分にしておく。
刃物は、刃を研ぎ出すことによって、相当長く使用できる。
④ 「試し書きをして調整する」
実際に墨を付けて描いてみないとどんな線が描けるか分からない。ペン先の形状を様々に変えて試し描きし、気に入った線になるまで削って調整していく。
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